「未来都市創造に関する特別委員会 」
今年の「未来都市創造に関する特別委員会 」は、9回に渡る活動のうち、4名の参考人からの意見聴取と行政調査を重ね、「人口減少社会」をテーマに 15項目からなる提言書を策定しました。
神戸市長への提言書手交と意見交換会、また委員会の「市民報告会」が議場にて行われました。充実した委員会運営に尽力した委員長に感謝申し上げます。
【提 言 項 目】
1 部屋数等、子育て世帯が住みやすい住環境を市が積極的に整備・支援するとともに、新婚家庭や一人世帯等への住宅支援も拡充すること。
2 若者や女性が働きやすい雇用環境を整備することや、正社員雇用率をあげる等、若年層の所得を底上げする政策を官民連携して促進していくこと。
3 子育て世代の教育費の経済的負担を軽減するため、誰もが平等に良質な教育を受けられる環境を整備するとともに、多子世帯の支援を更に拡充すること。
4 晩婚化や未婚化に対処するため、行政主体のコミュニケーション機会の提供等、結婚意欲を高める取り組みを行うこと。
5 地域活性化にあたっては、市民の活動が持続可能になるよう地域間連携を強化するとともに、地域活動の拠点となる集会所等の公共施設の利活用や整備を促進すること。
6 特色ある教育課程を推進している市立高校において、神戸市内のスタートアップ企業との起業家精神を育む連携授業を導入すること。
7 市内中小企業への支援を通じ、再生可能エネルギーの更なる普及・促進をすること。
8 市民の可処分所得を増やすため、更なる医療費等の負担軽減に取り組むこと。
9 2025 年問題と言われる介護離職、親なき後問題、独居高齢者、孤独死等の問題解決に向けた施策に注力すること。
10 市内中小企業やスタートアップ企業が Microsoft AI Co-Innovation Lab 等の AI・IoT ソリューション支援機関を活用してチャレンジできる環境を整備し、国内外から高度人材の流入につなげていくこと。また市役所の DX 化をさらに進めること。
11 スーパーコンピュータを神戸の特色として活かし、市政や市民生活の中でスーパーコンピュータが親しまれる機会を増やすこと。
12 労働力不足への対策や女性やシニア等の働く機会の増大のため、人とロボットが協働するまちづくりを推進し、AI と神戸ならではのものづくり技術との融合によるロボット等の開発を支援すること。
13 ライフステージの変化を研究・分析し、ターゲットを絞った集中的なプロモーションや、戦略的・効果的発信、職員の意識改革等を行うことで、魅力的な市政と「選ばれるまち神戸」のシティプロモーションを効果的に進めること。
14 高いシビックプライドを持った地域の担い手を創出し、神戸に対する愛着と定住意識の向上を図ること。
15 子育てに悩む家庭への支援体制を強化し、神戸市内の保健所や関連機関で働く専門家同士の連携を促進することで、子育ての安心感と地域全体で子育てをする機運の醸成を図ること。