議員提出第28号議案「神戸市会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例に対しての反対討論

議員提出第28号議案「神戸市会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例に対しての反対討論

反対討論

 

民進党 神戸市会議員団を代表して、反対の立場から、以下の意見を申し上げます。

 

今回、市会の補欠選挙が行われたのは何故でしょうか。

「約2年前に発覚した、自民党神戸が政務活動費を不正流用していた事件」に関し、政務活動費をだまし取ったとして神戸市会が県警に刑事告発しました。捜査の結果により神戸市議3名が在宅起訴を受けて相次いで辞職し、また、政務活動費で作った市政報告が架空発注だったとされる疑惑を認め、自民党市会議員団の1名も辞職したわけであります。

本年8月には久元市長から議長あてに「この件の関連で市会議員が辞職するという事態は、極めて由々しき状況にあると言わざるを得ない。」等、厳しい内容の異例の申し入れがあり、重く受け止めてる旨の議長コメントが発表されています。過去議長退任挨拶においても、「市民の皆様の信頼を大きく損なう事態となった。議会全体として市民の信頼回復に努めていく必要があると痛感をしている。」とありました。

 

そこで、議会として真摯に受け止めるべきことは「政治と金」の問題であります。市会では真相究明が難しいという理由で県警に告発し、12月末からはじまる公判の結果が出ていないこの時期になぜ期末手当を増額するのか、そして、再発防止策をまさに検討中であるこの時期になぜ敢えて実施するのか、理解に苦しむ次第です。

今こそ積年の課題であるこの「政治と金」問題にけじめをつけ、市民に対する信頼回復に努めるべきではないでしょうか。このたびの議員提出議案については、市民から厳しい批判を受けることは火を見るより明らかと考えます。よって、議員各位の賢明なる御判断を期待して、私の反対討論といたします。

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